サルスエラ 「ボヘミオス」

第三部
第一場〜第九場
喜歌劇が上演されるサロンでは、パリの芸術家達が集まり、盛大なパーティーが催されています。
ヴィクトールはジラルドからロベルト作曲の音楽を使わずに、オベール作曲の音楽を使う様に勧められ、彼は有名な作曲家に挨拶をしに行く為に出発します。ジラルドはその後マルセロとコセッテ親子と会い、コセッテやロベルトの支援もする事を約束します。
ジラルドはロベルトにはヴィクトールの台本に曲をつけずに、著述家による台本を使用する事を勧めます。勧められたロベルトは有名なオペラの台本を見つける為に出発しましたが、著述家に断られてしまいます。
彼は断られてからヴィクトールと会い、自分達はジラルドに嵌められたと思い込みます。
ジラルドは自分の顔を立てる為に彼等がお互いに働く事が出来る様に有名な作曲家や著述家を紹介するふりをしていたのです。

第十場(最終場面)
ジラルド
綺麗なコセッテがやって来るじゃないか。夜中待ちに待ち続けていたんだよ。君の魂は遂に念願が叶うんだよ。

男女の芸術家達が各自の席に座っています。
男性
芸術家は魅力的だ。彼女の声を聴こうか。
女性
彼女の外観は控えめで清純的に見えるわねぇ。
ヴィクトール
あの子、誰やろ?早よ教えてぇなぁ。
ロベルト
あぁ、あの子は僕の隣人だよ。あの子、綺麗だろ。
ヴィクトール
ごっつい綺麗やんかぁ。えぇやんかぁ!
マルセロ(コセッテに対して)
最高の幸せの為に緊張しないで落ち着くのだよ。お前のパパが伴奏してあげるからね。

ジラルド
今から審査してここにいる新しい芸術家達の中から優れた芸術家を選ぶのだ。それで彼女の芸術派栄光と名誉を得る。私は貴方方に彼女を推薦するから立派な彼女に貴方方の親切な考慮を与えてやって下さい。それに私は彼女の後援者です。
人々
誰?あの男。。。
別の人々
さぁ、知らんなぁ。
人々
誰か、あの男性を知ってるのか?
別の人々
俺達、あいつとは今まで会った事無いぜ。
人々
知らんなぁ。
別の人々
俺も。俺も。私も。
ロベルト
皆が尋ねているのはあの男のことだな。
ヴィクトール
あいつの母親ゆうたらなぁ、自分が生んどいてあいつの事知れへんねやで。
マルセロ
準備は出来たかい?それじゃぁ、いこうか。
彼はキーボードの所に座ります。
じゃぁレパートリーから選ぼうか。
コセッテ(ロベルトに対して)
貴方の許可が。。。ねぇ、ロベルト!
ロベルト
何だって?
コセッテ
貴方が私の伴奏をしてくれるなら貴方に好意を抱くわ!
ロベルト
お嬢さん、喜んでやるよ!・・・何だ?
マルセロ(ロベルトに対して)
僕は演奏しないから移るよ。ここに来てやってくれ。
ロベルト
どの曲を伴奏したら良い?
コセッテ
貴方の作曲のオペラ「ルーズベル」のデュオ。
ロベルト
何だって?

コセッテ
伴奏して欲しいって言ってるの!
デュオ
コセッテ
遂に来てくれたのね。私の甘い愛情に。貴方のいない時は非情に長くて悲しかったわ。私を囲む花の中で私は貴方に再び会おうと思いました。
ロベルト
僕の静かな愛を見つけるのはこの庭に咲いている花々だ。それらは僕の別れの挨拶を見届けた。今日、僕は君の元に戻ると共にその花々を見届けよう。
コセッテ
貴方は私の主人として戻って来てくれる。私の花々は貴方の為に祝福します。また、私が出会った世界は貴方への私のささやかな愛情を全て持っている事を知るの。巣に帰る鳥の様に私の恋人として戻って来る。それで、貴方は誠実で何時も確かな私の愛情を見つけるの。
ロベルト
甘い希望。自分の真実の愛。
コセッテ
私を永久に愛して。
ロベルト
僕は君を忘れないよ。
人々
何と美しいデュオ!作曲家とソプラノは歌詞にこれほど多くの表情を与える!
ロベルト&コセッテ
愛は栄光です!愛は生命です!天は私達の情熱を羨む。全ては地球で愛の息吹をもたらすのです。愛の賛歌を共に歌いましょう!愛は全て、魂は皆その熱いキスから世界に生まれたのです。そして森は愛の為に歌い、川は愛の為に歌う。そして天と地は愛の歌を詠唱するのです。
人々
愛!愛!

誰もが暖かくロベルト、コセッテ、ヴィクトールを祝福します。ジラルドはオペラが上演される事を発表し、世間が感応するだろうと言っていますが誰も彼の事を本気で受け止めません。3人の芸術家は今後評判と運で自分達の事が決まると感じています。

The End.

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