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オペラ映画「トスカ」

2001年作品

先日、オペラ映画の「トスカ」を神戸の映画館へ観に行きました。
オペラ映画はこれまではTVでは観た事がありましたが、映画館の大画面で観るのは今回が初めての事です。さすがに舞台のライブ映像などで観るのとは違うリアルさ、迫力が感じられました。
音声も凄い!私はこれまで映画館で何度も映画を観た事はありましたが、映画は普通は音声が凄い物ですが今回の「トスカ」では更に音声が迫力があるものに感じられました。


この映画を観ていて気になったのは、物語の進行の途中の所々の箇所でスタジオでの録音風景が写し出されていた事です。しかも全員普段着姿で・・・(^^;)
最初は観ていて、何か物語の進行がこの描写の為に遮られた様な感じに思えてなりませんでした。はっきり言って、何の意図があってこんな演出にしたのだろう?って感じです。

しかし、後で買って帰ったパンフレットを読み返してみました。そしたら、パンフレットの中の監督のインタビューを見て、後になってようやく「こういう珍しい演出もあるんだぁ・・・」と感じました。
考えてみれば、ポップスのプロモーション・ビデオも(ポップスは1曲の間だけですが)曲の持っているテーマというものがあって、ドラマの様に歌手をまじえてテーマの進行もあり、または、スタジオでの録音風景も、それにライブで歌っている風景も描写されています。だから、そういうのと共通した物も感じられました。

それから、ハンディカムを使って撮影した物だそうですが、歌が流れている時にキャラクターの回想を表しているものではないかと私なりに感じていたのですが、風景の描写が何だか変わった色合いで描写されていたのも印象的でした。

本編に入ってから、画家のカヴァラドッシがマリアの肖像画を描きながらアリア「妙なる調和」を歌うのですが、ロベルト・アラーニャ(テノール)が歌うこのアリアは朗々とした雰囲気がありました。そしてトスカの登場。アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)のトスカは最初は自分の思い通りにカヴァラドッシが描いている絵を書き直させようと注文をつけるところは何となく小悪魔的な雰囲気が漂っていましたが、またこれがなかなか良かったです。
そして、カヴァラドッシとトスカが愛し合うシーンではバックミュージックとして2人の二重唱が流れて、普通の台詞で語り合っていたのも舞台でのオペラでは見られない、映画ならではの魅力が感じられました。


いよいよ悪役キャラクターのスカルピアの登場ですが、ルッジェーロ・ライモンディ(バス)のスカルピアは物凄く嫉妬心というか、野心にかられているって雰囲気が出ていて、このキャラクターの恐ろしさを感じさせてくれました。
ライモンディの声は細い感じの声のバス・バリトンで、この細めで低音の彼独特の歌声で更にスカルピアの恐ろしさがかもし出されていたって感じに思えました。とにかくライモンディのスカルピアは、見ているとゾッとさせられるものを凄く感じさせてくれました。それに付け加えて、この映画での演出効果で更にライモンディのスカルピアが恐ろしく感じられた物です。それと彼の目の表情も物凄く鋭かった。
捕らえられたカヴァラドッシに逃亡したアンジェロッティの逃げ道を聞き出そうとするところはゾッとするものを感じました。
それと、この時のカヴァラドッシの抵抗にも凄まじさを感じさせられました。
このシーンではアラーニャとライモンディの演技力の凄さにも魅せられたって感じです。

それからトスカとスカルピアの2人きりになってトスカを窮地に追い込む所はさすがに凄まじさを感じさせられました。
スカルピアはカヴァラドッシを拷問にかけながらトスカに脱走した国事犯アンジェロッティの居場所を訊き出そうとするシーンですが、ここでのトスカとスカルピアのやり取りは壮絶さが感じられました。そしてトスカのアリア「歌に生き、恋に生き」が歌われます。
トスカのゲオルギューが歌うこのアリアは窮地に立たされた悲しみと捕らえられた恋人への思いを切々と歌っていて、聴いているだけでも物悲しさと切迫感が感じられました。
しかし、このあとでトスカはスカルピアを刺し殺すのですが、これがまた凄まじかった!殺す前に食卓のナイフ(凶器)をとるところなんかは、言葉では言い表せないような緊張感が感じられました。

いよいよ、この映画のクライマックスですがカヴァラドッシのアラーニャが歌うアリア「星は輝き」は最初に歌われたアリア「妙なる調和」の朗々とした雰囲気とはガラッと変わって、自分の命の最期を覚悟して歌っている事もあって物凄く感情的で、悲痛さがでて、それに絶望感が浮き彫りになっていたって雰囲気に感じられました。
この後のトスカの登場ですが、死を待ち続けるカヴァラドッシを「処刑は見せかけ」と安心させるのですが
、このシーンはつかの間の癒しって感じに思えます。しかし、この後の処刑までの緊張感には切迫感も漂った感じがありました。
それからスポレッタがカヴァラドッシ銃殺の後で不気味な笑みを浮かべた時がゾッとするものを感じました。

ストーリーはオペラの本やオペラ・サイトでも解説されていますが、悲劇のオペラに多い悪者がいて、その為に恋人同士が引き離されたり死んだりするという儚さが感じられます。

この映画では、やはり主役の3人(ゲオルギュー、アラーニャ、ライモンディ)は凄かったの一言です。
恋、愛情、嫉妬等が入り混じっていて、トスカ&カヴァラドッシVSスカルピアは激しい対立の火花を散らしていたって感じでした。
それと、最期に愛し合っていた
恋人同士があのような結末を迎えるのも残酷さが感じられました。



「トスカ」あらすじ

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