「ウィロー」

1988年作品

これは、あの「スター・ウォーズ」シリーズで有名なジョージ・ルーカス監督が製作・総指揮をした作品です。
ルーカス監督の製作・総指揮ともあって、さすがに特撮のスケールはあの当時のものとしてはかなり素晴らしい物だと思います。
それと、あとは音楽が有名なジェームス・ホーナーが担当していますが、このメインタイトルというか、テーマ曲が管弦楽の曲で、私が聞いた感じではちょうどワーグナーのオペラなんかに出てきそうな雰囲気の金管楽器のパワーが物凄い勇ましく、また前に思い切り突き進んでいきそうな雰囲気の曲だったのを今でも鮮明に覚えています。(このテーマ曲、今でも時たまTVで流れているのを聞くことがありますけど)

ストーリは邪悪で魔法を操る女王バヴモルダの恐ろしい残虐な野望とそれを阻止する女性が将来出てくるという予言が背景にあるようです。
しかし、その残虐な野望とそれを阻止する女性と言うのは将来の話で、あくまでも予言と言う事で子供の内に殺そうと企むものです。
ここからストーリが展開するのですが、子供の命を狙う者VS子供を守る者の壮絶な争いが繰り広げられるのは冒険タイプのSFファンタジー物には多いと思いますが、観ていてなかなか面白いです。

主人公のウィローが子供を見つけるのですが、ここからがこの映画の見所で映像を見ると小さなウィローと大きな人間マッドマーティガンの出会い、妖精、魔法使い等の登場で、ついでに、こういうのは本だけで読んだら「こんな感じか・・・」で済んでしまいそうなのですが、やはり特撮を駆使した迫力のある映像で観て初めて面白さが分かるって感じもします。
それと大抵のおとぎ話と違う面もあります。
それはマッドマーティガンと敵の女王バヴモルダの王女ソーシャ姫との恋が見物です。
何せ最初は悪役だったソーシャ姫が子供を守ろうとする人間達の側に付くというのがホッとさせられるものを感じます。

俳優ですが、まずはタイトルロールのウィローは小柄な俳優ワーウィック・デイビス。
この人は「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」でイウォークのウィケットを演じた人です。
「スター・ウォーズ」では着ぐるみを着けての演技でしたが、今回は彼自身の姿が見られたという事で、その事では貴重な映画だと感じました。
小柄な体でありながらも、もう、存在感は抜群なもので、真面目さと滑稽さが上手くミックスされた雰囲気が凄く印象的でした。

マットマーティガンはバル・キルマー。
この時は凄く渋い感じでまた面白い雰囲気も味わせてくれたって雰囲気です。喧嘩もしながらウィローを上手くフォローする所なんかではツッパリの雰囲気の中にも優しさもありって感じが良かったです。

ソーシャ姫はジョワンヌ・ワーリー。
この女優はこの映画がきっかけでマット・マーティガンを演じたバル・キルマーと結婚して、結婚後はジョワンヌ・ワーリー・キルマーという名前ででていた記憶があります。
この人は勢いのあるクールさもあり、また男っぽい所もあり、けど恋におちるシーンは何となく男勝りな中に女らしさも味わせてくれたって感じです。


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